子どもをインターネットトラブルから守るために保護者ができること

「夏休みでスマホやパソコンばかり触っていて心配」というご相談をよく受けます。

子どもたちがインターネットを楽しむときに余計なトラブルに巻き込まれないように、保護者のみなさんにできることがあります。
インターネットにつなぐ端末の設定を変えておくデジタル対策と、実際にお子さんを見守るアナログ対策の両方が必要だといいます。

【デジタル対策】

●フィルタリングの設定

スマホやタブレットの「フィルタリング」機能を活用することで使用時間や不適切なコンテンツの閲覧を制限できます。たとえばドコモ、au、ソフトバンクなど携帯キャリアが無料で提供している“あんしんフィルター”があります。iPhoneには設定画面の「スクリーンタイム」からフィルタリングを設定できますし、アンドロイドでは「ファミリーリンク」というサービスがあるのでぜひ設定をしてください。

●課金の設定

ゲーム課金はフィルタリング機能では制限できない場合があるので、別途設定するのが安心です。iPhoneなら設定画面の「スクリーンタイム」でApp内課金を許可しない設定できます。アンドロイドでは、Google Playの設定からアプリのダウンロードや購入の承認を設定できるので、フィルタリングとあわせて設定しましょう。

【アナログ対策】

●家庭に合わせたルール作り

スマホを使うときのルールを決めましょう。利用時間や課金、知らない人には会いに行かない、個人情報は話さない、ネットで悪口やひどい言葉を使わないなど、さきほど紹介したよくあるトラブルを踏まえた項目を立てるのがおすすめです。
ルールは自分の身を守るためのものと理解してもらった上で、ルールを守れなかったときのために「ルールを破ったら3日間スマホは親が預かる」といったペナルティを設定してもよいでしょう。

●スマホのことを当たり前に話せる関係づくり

子どもがスマホやタブレットで何をやっているかが見えないと、知らないうちにトラブルに巻き込まれやすくなります。親子でスマホについて相談しやすい関係性を作っておきましょう。たとえば、「おもしろい投稿を見つけたんだけど、見てみない?」「ママ友のグループラインが止まらなくて困っているの。通知ってどうしてる?」など、保護者さまから積極的にスマホを見せあったり、相談し合ったりしてみてください。お子さまのスマホが“ブラックボックス化”しないようにするのが大切です。

フィルタリングの設定にしてもルール作りにしても、保護者の視点だけで決めるのではなく、前提として子どもと話し合って決めてください。ルールを押し付けられるだけだと、子どもは必ず抜け道を探して危険なことをやりかねません。どうして制限をするのかをきちんと伝えて子ども自身に納得してもらうことが大切です

また、成長に合わせてルールを見直すことも必要です。毎年見直すとわかっていれば、子どもも納得しやすくなります。「そろそろInstagramを始めてもいいよ」や「毎月のお小遣いの範囲内なら課金をしてもいいよ」など、お子さまの成長と希望にも寄り添いながらルールを決めてみてください。

インターネットはこれからの世界で切り離せないものとなりました。正しく楽しい使い方が出来るよう皆さんで工夫してみて下さい。

この記事を書いた人
塾長イメージ

岡本 剛
おかもと ごう

個別指導s-Live おおさか鳳校の塾長