漢字の勉強法について
漢字の学習のしかたを詳しくお話ししていきたいと思います。
漢字を正しく読み書きできることは、文章を読み、問題に答える上で、必ず必要になることです。
漢字が読み書きできなければ、素材文の内容を理解できなかったり、答えの文章を完成させられません。
「漢字は暗記するしかない」とだけ考えていると漢字で点は取れない!
一言に「暗記」といっても、ただ字を覚えればテストで点を取れる訳ではないからです。
漢字の学習に同じくらいの時間を費やしていても、漢字のテストでいつも満点を取るお子さんと、そうでないお子さんがいます。
これは学力の差というより、学習のしかたの差であることがほとんどなのです。
お子さんが漢字を間違っていると感じている親御さんは、ぜひ漢字の問題を解いている際のお子さんを観察してみてください。
文章全体を読まず、漢字に直すカタカタの部分ばかりに気を取られているようなら要注意です。
文章の中で漢字を理解する4つのポイント
1.字の形を覚える
2.字が持つ意味を覚える
3.漢字の前後の文を読んで内容を確認する
4.文の内容にあう意味の漢字を思い出す
漢字はたくさん練習しているのに、なかなか点数に繋げられないお子さんは、
3・4ができていないケースが多いのです。
1・2だけを頑張っているお子さんは、漢字はたくさん覚えているのですが、それを適切に使う練習ができていないのです。
漢字の学習は、一つ一つの漢字を覚えるだけのものではりません。
「文章の理解+漢字の暗記」が必要なのです。
文章をしっかりと理解し、言葉の意味に合った漢字を導き出す事が大切です。
「文章の中で、そのことばがどんな意味で使われているか」を意識して学習することが大切なのです。
ぜひお子さんと漢字の学習をしているときに「その文章はどんな意味なの?」と聞いてみてあげてください。
国語の成績が上がらないのは、語彙の不足が原因の場合です。
新しい言葉に出会ったとき、それを自分のものとしてとり入れ、どんどん「自分の言葉」として使っていく。
たとえば
「いちばん画数が多い漢字は何でしょう?」
など、
「気になる」「面白い」と、
ふと調べてしまうような言葉を投げかけてあげるのです。
今ではインターネットなどを使って検索することもできますから、親子や友達と調べてみてもいいですね。
このように、
驚きがあること、不思議に感じること、それらを調べて発見があるような学習のしかた
を、ぜひお子さんの漢字学習にも取入れて下さい。
国語力を上げるには、家族や友達と正しい言葉で、楽しみながら会話をする事が大切です。
楽しく学び、確実に力をつけいける学習サイクルの構築を目指しましょう。